CabaretM1-erotica-

・[目隠しの部屋1](1/14)

心臓が、はち切れそうだった。


――ドクン、ドクン、ドクン。

どこかで本のページをめくる音。
衣擦れ。
ひそひそとした囁き声。
寝息。

全てがひっそりと息づく室内に、自分の鼓動の音だけが激しく響いているような気がする。

視界を奪われている分聴覚が敏感になり、遠くで狭い廊下を歩く足音にさえもビクっと肩を竦めてしまう。


あるネットカフェの個室。

間仕切りで仕切られたブースの中、紗代はリクライニングのソファの上へ横たわっていた。

両手首を頭上に上げた状態で一纏めに縛られ、目元は布できつく目隠しをされて、腿を手摺りに乗せた状態で固定されている。


「んっ……」

紗代は身じろぎした。
緊張で喉がカラカラに渇いている。

これから、誰とも分からない男が自分を弄りにやってくるのだ……。

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